Don Bradman Cricket 14

高評価

• リアルなクリケットシミュレーション
• PC版はコンソール版より進化している

低評価

• マルチプレイヤーモードが協力的でない

Don Bradman Cricket 14は、2014年にWindows PC向けに発売されたクリケットシミュレーションです。

このPC版『Don Bradman Cricket 14』は、2014年初頭にPS3とXbox 360向けに登場したコンソール版の単なる移植にとどまりません。Big Ant Studiosは、最初のリリースの欠点を把握し、その修正をPC版に組み込み、クリケットシミュレーションとしては最高の試みの1つとなりました。

このゲームは、キャリア、カスタムマッチ、マルチプレイヤーの3種類のゲームモードを備えています。キャリアモードでは、選手のペルソナを作成し、最長で20年のキャリアを歩むことができます。また、クリケットアカデミーでは、チームの選手名簿を作成・変更したり、選手そのものを編集したりすることができます。実在の選手のスタッツを取得し、自分だけのファンタジーリーグを作ることができます。現実のチームを再現した79種類のチームを収録しており、国際チーム、イングランドチーム、オーストラリアチーム、歴史的なチームなどがあります。また、実在の場所をモチーフにした11種類の競技場も用意されています。

『Don Bradman Cricket 14』は、リアルな3Dクリケットを体験できる点が魅力です。ゲームエンジンのボール物理学は、勢いや跳ね返りの角度をリアルにモデル化し、バッティングの操作は、クリケットをプレイしたことがある人なら自然に感じられるでしょう。アンパイアの裁定に異議を唱えることもでき、マシュー・ヒルとデビッド・バシアがゲーム内の解説者として声を担当しています。

また、対戦相手となるAIは、本物のクリケット選手のような動きをするため、リアルさが保たれています。AIは経験豊富な選手と同じような戦術を取り、ボールの物理演算により、限られたアニメーションスクリプトの中からではなく、すべてのピッチがユニークに感じられます。さらに、観客席で迷子になった子供を保護者に引き取るよう呼びかけるなど、実際の試合で聞くような解説者のアナウンスもランダムに流れます。

対戦相手はAIよりも人間の方がクリエイティブなので、ソロプレイよりもマルチプレイヤーの方がやりがいがあります。『Don Bradman Cricket 14』にオンラインゲームが搭載されたことで、このような理由から本作にリプレイ性が加わりました。全体として、現在市販されているクリケットシミュレーションの中では、最も優れた作品のひとつでしょう。

高評価

• リアルなクリケットシミュレーション
• PC版はコンソール版より進化している

低評価

• マルチプレイヤーモードが協力的でない